ついのひと
私が望んでいたのは
誰にも言えない夢を
こっそり見続ける事で
永遠を欲しがっていた
恨みます君の事
一言で良いんです
私の眼を捉え
傷痕を舐めてください
忘れさせてくれるなら誰でも良いんだと
嘯いてみても君は微塵も動かない
互いに自分の事で精一杯だと知っていたよ
それでも君が欲しかった
君は私の終の人
私が求めていたのは
誰にも言えない秘密
こっそり教えられる人
独り占めしたかったんだ
憎みます過去の事
一言で終わりです
私の口塞ぎ
どうして止めてくれなかったの
思い出して悔むならやめときゃ良いんだと
解ってはいたよ 君も変わりは無いでしょう
互いに傷つけ合ったその切っ先しか映さない
本性を見てほしかった
君は私の対の人
忘れ去ってくれるなら大事にしてあげる
呟いてみても君はもう戻って来ない
言葉で残した事に意味なんか無いと知っていたよ
それでもそれが惜しかった
君を最後の人にしたい
君は私のついのひと