カタチ
深い暗い心の森の奥
眠り姫は探していた
昔出逢った王子様に
この愛を渡す方法を
長い辛い生活が続いていた
お姫様はもう飽きていた
ある日世界の色が変わり
全て捧げると誓った
貴方の為に今を捨てる事が
私の為に読み替えられるのです
それが正しい唯一の道だと
彼女は信じて疑わなかった
嗚呼 懐かしさに振り返ってみれば
何かが伝う温かさがする
あの頃の私は幼く
愛のカタチ等知らなかった
強く固く握ったその手を
放すまいと躍起だった
けれど貴方は反対で
傷付ける事を怖れていた
「貴方の為に死ぬのは簡単だが
貴方の為に生きるのは難しかった」
そして迷い惑って離れたの
あれから一度も交わらない
嗚呼 懐かしさに振り返ってみれば
涙が伝う温かさがする
あの頃の私は解らず
愛を憎しみの餌にした
もどかしさに委ねた決意を
否定したい訳ではなくて
ただ私達の幼さを
悔やみ哀しんでいたいだけ
嗚呼 懐かしさに振り返ってみても
貴方の声ももう響かないの
あの頃に戻れるとしたら
愛のカタチ等探さない