ネツヨク
求めているものなんて知っている癖に
微笑みを浮かべたままなんて卑怯だよ
氷で模した真心の形
触れれば指先に滲んでいく
曖昧な態度は嫌いなの
割ってしまう前に溶かしてほしい
安定した環境で暮らしたい
こんな私でも憧れている
君の体温で保てる事
知っているでしょう
その口を開いて
悪い癖はいつだって知ったかぶりして
誤魔化しを孕んだままずっと引きずるんだ
炎で燃して 熱情の証
触れれば指先も痺れていく
強烈な刺激は苦手なの
バレてしまう前に許してほしい
少しずつ増えていく無秩序さ
それでも何処かで安心したい
君が熱浴の代わりになる
都合が良い?
でも君も同じね
代わり映えもしない日常に
飽きた私でも捨てられない
閉じた瞼の裏に映る
あの想い出は
落ち着いた生活を送りたい
こんな私でも憧れている
君の体温で叶えられる
知っているでしょう
ほら扉を開いて