大丈夫
君が最期にきいた
口先ばかりで応えた
「大丈夫」なんて本当は
全然大丈夫じゃない
雲の淵から地上に墜ちて来た
最後の天使が今目の前で息絶える
見守る事しか僕には出来ない
去り逝く君の手を取ることも
出逢いの数だけ別れがあって
人はいつか独りで立ち上がる
だけど僕はまだまだ君がいないと駄目みたいだ
逝かないで
涙流していたの
僕だけじゃなく君もまた
「大丈夫」なんて本当は
君の方が辛いはず
夢の際から現実に掛けられた
最後の魔法が今手の中で解けていく
見送る事しか僕には出来ない
消え逝く命は救えない
産まれる数だけ死んでいかなきゃ
地上はいつか溢れてしまうから
誰かが皆が堪えなければいけないこと
知っているけど
君は最期に云った
僕は幾つか頼まれた
「大丈夫」なんて本当は
守れそうもない約束なのに
涙流していたの
僕だけじゃなく君もまた
「大丈夫」なんて本当は
君の方が辛いはず
だからそれでも僕は
言わずにはいられなかった
「大丈夫」だってレクイエム
君が旅立つ時まで