梅雨
潮風の様に>纏わり付く>梅雨の湿度
髪も巻いて/>僕の頬叩く
でも刻んだ>皺は伸びず
むくれっ面
膨らんだ髪に>負けず劣らず
膨らます口の>中で回る
吐き出せぬ言葉>を言える人>など
見付け>ない>方が良い
雨が>降り続ける>内は
太陽の>光なんて>見なくて済む
霞んだ>景色の中に>君を
見付ける>努力だって>しなくて良い
毎日の様に>溢れてくる>情報は
流されていく/>水面の木葉
でも掴んだ>一葉さえも届けられない
膨らんだ胸に>負けず劣らず
膨らます腹の>中で育つ
醜い塊 ぶつける人>など
君じゃ>ない>方が良い
雲が>覆い尽くす>内は
さんざめく>希望なんて>触れずに済む
雨傘>色取り取りの>中で
隠れて>黙っている それだけで良い
雨が>降り続ける>内は
太陽の>光なんて>見なくて済む
澱んだ>意識の中の>君を
追いやる>努力だって>しなくて良い
さらば>愛しき人、君よ
分岐した>道の先は>交わらない
それでも>記憶の中に>君を
住まわす>意味だなんて>知りたくない
雨が>降り続ける>内は
太陽の>光なんて>見なくて済む
霞んだ>景色の中に>君を
見付ける>努力だって>しなくて良い