滅亡時代
殷く濁る水 玄くくすむ空
黄色く渇く大地に立ち
紫電の稲妻 鵠い鳥が飛び
碧く錆びる剣を掲げる
人の居ない滅亡時代
犯した罪は何処へ
翠に萌ゆる樹 藍に澄んだ海
白く輝く雲ももう無い
赫く滲む血が 蒼ざめた顔に
滴るけれど何も出来ず
命の無い破滅の時代
栄えた國は何処へ
光の無い滅亡時代
愛する君は何処へ
殷く濁る水 玄くくすむ空
黄色く渇く大地に立ち
褐色の土に 紅い花が咲き
剣でその命頂戴す
赫く滲む血が 蒼ざめた顔に
滴るけれど何も出来ず
透明の涕 桃色の頬に
流れたあの日は戻らない