Jacket

荒野の薔薇

蒼い空の下に
たった一輪の
薔薇が咲きました
寒さに押されて
散ってしまいました

黒い土の上に
たった一輪で
戦っていました
[とげ]の鎧を付け
ナイフの葉翳して

遠い雲を追い駆けて
飛べる鳥が羨ましくて
ただ こうしているだけの
自分が憎らしくて

たった一つの
心を持って
戦い抜くだけ

紅い花の様に
色付いた唇の
少女は言いました
運命に急かされて
「悲しくて、寂しい」

蒼い空の下で
たった一輪の
薔薇が咲いたけれど
誰かが歩いて
踏んでしまいました

叫ぶ事も出来なくて
剣を持つ手も震えてた

だけどそれでも
命を懸けて
戦い抜くだけ

暗い雲の上に
太陽は昇ると
薔薇は知っていたけど
不安に流され
逃げてしまいました

歌を歌いましょう
哀しい歌を
一人なんかじゃないと
それでも解って
立っていられる様に

蒼い空の下で
たった一輪の
薔薇が咲きました
孤独に負けずに
戦い抜きました