路地
雨が降る胸の奥 誰かが僕のことを探している
君は誰? そんなことここでは関係ない
迷路に嵌まり込んだならもう出ることなどできない
僕はここに君もここに居るんだからそれでいい
雨が降るあの道で 何時か君に出逢ったことがあるね
君は誰? そんなこと気にしたことなかったから
君のその唇に 目を奪われてしまってから僕は
ここが何処かさえ解らないで ヒカリも見ないようにして
呼ぶ声も聴かないでいる 君と僕が居ればそれでいい
君は誰? 僕も誰? ここでは皆一緒
皆何処かへ行ってしまったのなら
僕も何処かへ行ってしまうのだろう
でも君だけはここに居て そして未来に伝えて
誰も独りでは生きていけないことを