中鉢美術館に行ってきました(電車での行き方等)
仙台まで行く用事があったので、ついでに中鉢美術館まで遠征してきました。
あまり情報が転がっていないので簡単ながらレポートします。写真は(少しだけですが)後日追加します追加しました。今回は実用的内容少なめ、感想多めで文章ばっかりすまぬ。
中鉢美術館への行き方
仙台からJRで80km以上乗った先にあります。はっきり言って電車で行くような場所じゃなかった! 数台ですが美術館の前に停められますので車で行ける人は車使う事をお勧めします。
地図
仙台方面から電車で行くには以下の3パターンがあります。
- 普通列車(小牛田で乗り換え)
- 新幹線(古川で普通列車に乗り換え)
リゾートみのり(直通快速)
私は新幹線で往復しました。
まず、東北本線(仙台〜小牛田)も陸羽東線(小牛田〜古川〜有備館)も電車の本数が少ないです。特に有備館発着はひどい時は一時間半に一本くらいなので、乗り換えの待ち時間なども含めると、1.の普通列車では片道2時間程度かかる事もあります。
電車の時刻は必ず事前に調べ、それに合わせて旅程を組む必要があります。
新幹線を使うと運賃は高くなりますが(仙台から往復で4000円かかりました)、経路も短くなるので速ければ片道40分程度で行く事が出来ます。
全席指定の新幹線も多いですが、古川〜仙台間は自由席切符でも席が空いていれば座れる(満席でも立って乗れる)ので、本数に悩む事も少なくて済みます。
行きは出来るだけ中央付近に乗ると階段などが近くて乗り換えやすいです。
さて、実は私は帰路は3.のリゾートみのりを使う予定でした。これは週末などに運行している観光列車で、乗り換えの必要はありませんが上り・下りともに一日一本しか運行していません。有備館駅の周りには他にも有備館、岩出山城跡、感覚ミュージアム等がありますが、どうやって時間を潰すか考えて行った方が良いでしょう。ご飯食べるところがあるかどうかはわからないので各自調べて_(:3」∠)_
また、全席指定のため、事前に購入しておかないと満席で乗れない事があります(というか乗れませんでした)。運行日も限られていますので注意しましょう。
あと、仙台の駅員さんも時刻表を完全に把握している訳ではないです。
代替案として普通に一本飛ばされて案内されたので自力で時刻表調べるくらいはしましょう(16:04有備館発が無かった事にされて次が一時間半後かつ新幹線と接続できないとか言われて行く事自体を諦めかけた)。
有備館駅からはすぐというか、駅の横に建っているので迷いようがないです。
有備館駅について
無人駅です。切符は行きは電車の中の回収ボックスへ、帰りは駅の自販機で買います。新幹線や快速の切符は有備館では買えないので、古川か仙台で買っておく事。
無人駅ですが公民館を併設しており、屋根壁しっかりした休憩スペースや綺麗なトイレ・コインロッカー(小さめサイズしかないけど100円!)があるので最悪駅で待つ事になってもなんとかなります。
いざ中へ!

刀剣の研究をされていた夫婦の銅像を横目に見つつ扉を開けて中へ。受付前で談笑していらっしゃったスタッフの方が出迎えてくださいました。この時は館長さんが別のお客さんに解説を行っていたため、チケットを買ってそのままそのスタッフさんが解説してくださる事に。
展示の内容等、中の事はあまり詳しくは書きませんが(ぜひ行ってみてください)、歴史的な詳しい解説を聴きたい方は館長さんに解説していただく方が良いと思われます(電話予約をすると良いとかいう情報をどこかで見た気がする)。
お名前を聞きそびれてしまいましたが、私に解説をしてくださった方には主に刀周りの歴史や鑑賞方法(各刀の見所)を中心に解説していただきました。私自身が歴史はあまり(全然)詳しくない理系の人間なので、刀の形状の変遷等の解説が興味深かったです。
鑑賞の仕方を知らない状態で解説無しだと魅力がわからないままあっという間に見終わってしまいそうなので、予め自分で予習していくか、やはり解説を事前にお願いしておくのが良いでしょう。私が行ったのが連休中日の日曜日で、混んではいませんでしたが解説者が付かないグループも多々あったので、運が良かったと思います。
展示は歴史ある日本刀(月山や舞草等、東北の刀がメイン)の他に、被災刀剣や日本刀のルーツとなった刃物、遺跡から掘り出された刀等です。規模は京博の刀剣展示の倍に満たないくらいでしょうか(うろ覚えすみません)。一部の刀剣は薬師寺での展示や催事のため置いていませんでした(薬師寺の方にも行く予定です)。
基本的にハバキが付いた状態で、一部は拵なども展示してあり、元の所有者の趣向が窺えます。東北ルーツで各地方に広がった刀派(長船等)や、刀剣乱舞等でおなじみの刀(清光、和泉守、村正etc.)、変わった形の小烏丸の写し等がありました(下の写真の下の刀)。展示内容は多分行く時期によって変わります。
個人的には月山の綾杉肌が見たかったので、それがじっくり見れて大変満足。

写真撮影についてはスタッフさんから自由にしてもらって良いとのお言葉をいただき、何点か撮影させていただきました(写真はUPしません薄暗かったので全然綺麗に撮れてなかったのですが、小烏丸の写しのみ掲載する事にしました)。ですが、今後方針が変わるかもしれませんし、無闇にパシャパシャやるのは他のお客さんに迷惑なので、必ず確認してからお願いします。
なかなか行ける場所ではないので友人知人の為に撮影しましたが、やっぱり生で見た方が絶対良いと思うので。
スタッフの方おすすめの近村上が人気で撮影できず残念でした。
追記:小烏丸(写し)について
小烏丸が実装されると聞いて、うろ覚えながら少しだけ解説していただいた事を追記。
ゲームの小烏丸がどの小烏丸かわかりませんが、この写しは両刃の小烏丸を写したもの。ただ、当時は情報伝達が難しく、おそらく人伝いで聞いた事から形を想像して写しを制作した為、上側の刃が本歌よりもかなり短くなっているとのこと(本歌は上側の刃の部分が刀身の中ほどまである)。写真でもわかるように、写しは刃先から4分の1程度しかありません。
行って良かった
スタッフさん達が本当に気さくで親切で、短い滞在時間(1時間半くらい?)でしたが行った甲斐がありました。冬期は開館時間が短くなっていますが、お客さんが居れば夕方5時頃までは開けているとの事。私は電車の時間があったので予定通り16時前に退館しました。
時間に余裕があればX線での刀剣の調査の話等、突っ込んだ事(not歴史なんだけどw)を聞きたかったです。
刀の取り扱い講座とかもやっているそうです(次は6月とか言ってた気がしますがうろ覚えすみません)。刀の手入れ道具等も販売されていました。
帰り際に壁にとうらぶの手拭いが貼ってあったのを目撃してしまったり。
有備館について
ついでですが、有備館の方も少しだけ見たかったので入らせていただきました。有備館も16時閉園で、最終入場は30分前までなのですが、入り口でウロウロしてたら4時で閉めちゃうけど入って大丈夫との事でした。今は建物内部が見れないため無料で入れます。
電車の時間が心配だったので、入り口付近(建物周辺)を少し見ただけでしたが、奥の方に綺麗な庭が続いているようだったので、時間調整に立ち寄るのに丁度良いと思います。20分程度あれば全体をゆっくり見れるのでは。
そんなこんなで長くなりましたがレポート終わり。
仙台市内の観光もして、前から見たかった瑞鳳殿等も見れました。仙台は住みやすそうな街でしたね。震災の後綺麗に直したばかりだからなのかなあとも思ったけど。
震災後に関東や東北に行くのは3回目ですが、そういえば今回は(滞在が短かったのもあると思うけど)一度も身に感じる地震が無かった気がする。
中鉢美術館