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AKAI MPK miniをSONAR(Cakewalk by BandLab)で使う方法

AKAI professional MPK mini MK3は定番中の定番とも言えるMIDIコントローラーです。
私は他にも61鍵のコントローラーを持っているのですが、今回常時机の上に出して置けるサイズの鍵盤が欲しくなり、購入してみました。

MPK mini MK3の基本情報

MPK mini MK3は25鍵のミニキーボードのMIDIコントローラーです。

良い点

横幅約32cm、重さ750gとコンパクトながらも、ピッチベンドとモジュレーションコントローラーを兼ねるX-Yコントローラーや、8つのノブに8つのパッド(バンク切り替えで実質16種類設定可能)を搭載する高機能さがポイントです。
ダンパーペダルも接続できます。

MPK mini MK3 本体と付属品

個人的には大きさも含めて、この漆黒のボディがかっこよくてパケ買いに近い所があります…。
写真には撮っていませんが、PCに接続すると各種ボタンが赤や緑に光ってもっと格好良いです。

同じ25鍵でも他のメーカーのものは横幅がこれよりも大きく、置き場所の都合上できるだけ横幅を小さくしたかった自分にはこれが一番でした。

付属品はUSBケーブルのみ。
PCに繋ぐだけで使えるようになります。

ミニ鍵盤を買うのは初めてなので弾きにくいかも…と思っていましたが、打ち込みに使う分には十分でした。
キータッチはキーボードにしては少し重めかな? という程度。

良くない点

付属ソフトはDAWのMPC Beats(AKAIが開発しているMPCというDAWの無料版)とAIR Music Technologyの音源が3つ(Hybrid 3Mini GrandVelvet)。
私はAIRの音源はセール時に購入してすべて持っていますし、Xpand!のような総合音源が入っている訳でも無いので、持っていない人でも貰うメリットは薄そう。

更に他の音源が入ったバンドルが安くで買えるクーポンも付属するのですが、そちらにも既に所有しているものがあったり、そもそもセール時に安く買えるものだったりで、使わず見送る事に。

付属音源で選ぶならArturia MiniLab Mk II等が候補に上がりますが、今回は此方に付属の音源も既に所持していました。
サイズの小ささや価格面でAkaiに軍配が上がった、というところです。

あとは、ブラックの鍵盤は指紋が目立ちやすいことですかね…。

AKAI MPK mini MK3のMIDI CCの割り当て方法

Akai MPK mini III Program Editorをインストール

まずはMPK miniのハードウェアの各コントローラーに、MIDIコントローラーのどの番号を割り当てるかなどを設定するためのソフトをインストールします。

  1. 公式サイトで製品登録をする
  2. 「Software downloads」から「MPK Mini Software」をダウンロード
  3. ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストール
    そのまま各配布ソフトなどのインストール画面へと進みますが、とりあえず後回しにして全部チェックを外して進みます。
  4. 画面左上の歯車アイコンから設定を開き、「Show Advanced Software」にチェックを入れる
    インストール設定
  5. 「Apps」に「MPK mini Editor - mk3」が現れるので、それをインストール
  6. Editorを起動し、プログラム設定を行う

メジャーなDAW向けのプリセットがあるので、「File」メニュー→「Open Program」から探してみましょう。
無ければ自分で作る事になりますが、他のDAWのプリセットをカスタマイズして別名保存するのが良いと思います。

特にノブはデフォルトで絶対値操作になっていますが、相対値操作にしておくと便利です。

Open/SaveはPC内に保存されているプリセットの操作ですが、Send/GetはMPK mini本体に保存されているプログラムの操作なのでご注意を。

設定が作れたら、SendでMPK mini本体にプログラムを送信し、本体側操作で使うプログラムを選択します。

プログラムを送信

SONAR(Cakewalk by BandLab)側でデバイス・コントローラーの設定

次に、DAWの各機能にどのコントローラーを割り当てるかの設定をします。

  1. 「環境設定」→MIDI「デバイスの選択」でMPK mini 3を入力デバイスとして選択・適用
    入力デバイスの選択
  2. MIDI「コントロースサーフェース」の黄色い星のようなマークのボタンからコントロールサーフェースとして「Cakewalk Generic Surface」、入力ポートとして「MPK mini 3」を選択して追加
  3. 環境設定を閉じ、ユーティリティメニューからCakewalk Generic Surfaceを起動
  4. 設定したいパラメーターをクリック→割り当てたいMPK miniのノブやパッドを動かす→Cakewalk Generic Surfaceの「Learn」をクリックで登録

Cakewalk Generic Surfaceの設定方法については、以下の記事が参考になりました。

VSTプラグインのパラメーターも割り当てる事が出来ますが、プラグインによっては再起動でプラグイン側の設定が吹き飛んでしまったり、「Learn」を押す度に設定位置が変わってしまうバグがあったりしました。
Cakewalk Generic Surface側だけでも上手く設定できればかなり作業効率が良くなるので、設定が完了したらプリセットを保存しておきましょう

ノブの回転でパラメーターの数値が連続的に変わらない時は、画面中央付近にある「MIDI Message Interpretation」が「Toggle」になっている事がほとんどです。
以下の様にすると連続値が設定できるようになります。

MIDI Message Interpretation

パッドの設定

パッドは所有しているドラム音源のノートの並びに合わせて、Akai MPK mini III Program Editorでノートを割り当てる事で使用できるようになります。

以上でDAWやプラグインをMPK miniで操作できるようになりました。


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Sophia

DTMとかやる人。