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転載対策はやってお願いマジで

 自分のを見るのも腹立つけど、他の人の作品が転載されてるのも気分が良いものではないですね。
 という事で無断転載の問題と対策についてまとめました。
 前置きは解ってる人は飛ばしてください

無断転載の何が問題か

クレジット表記の重要性

 この話の前に、クレジット表記(作者情報を書く事)の重要性についてお話します。
 世の中、創作に限らず、初めて何かを作った人・行った人が最も偉大です。何故なら、その人が居なければ誰もその事について追随する事すら出来ないからです。
 当然、一番偉い人に一番多く利益が行くようにしなければなりません。そうしないと、誰も頑張らなくなってしまうからです。皆がものを作る努力をやめた時、人類の文化と科学技術の発展の終わりが来ます。

 そのため、著作物や特許、その他の研究成果、全て最初の人々、貢献した人々にスポットライトが当たるようになっています。
 漫画や小説の作者には、それらがアニメ化される時にもお金が入ります。特許技術は決められた期間が過ぎるまで、権利者にお金が流れます。理系のノーベル賞は誰に与えられますか? 世界で最初に新事実を発見した人です。

 著作物や道具が、誰によって作られたものかはっきりさせておくために必要なもの、それがクレジット表記です。
 テレビ番組や映画の最後にはエンドロールが流れます。車や電化製品にはメーカー名が入っています。論文の場合は、参考にした論文を引用する、という決まり事があります。
 普段はあまり気にする事はありませんが、実は色々な場所で行われています。

無断転載の何が問題か

利権の不当な略取である

 無断転載は、誰かが作った作品などを、他人が別の場所に勝手に公開する事です。

 何も言わずに堂々と発表していると、何も知らない人はその内容は発表者の成果だと思う傾向があります。本来、作品を作った人が受け取る筈だった賞賛や利益が、何の労力もなく作品を手に入れて複製しただけの人に向かってしまう、それが無断転載の最大の問題です。
 もちろんこれは許される事ではありません。また、金銭的な不利益が無いから問題無い、という話でもありません。無断転載によって原作者が受ける精神的苦痛も大きく、今後の活動に支障が出る事も少なくありません。

 研究と創作は色々な面でとても似ていると思うのですが、研究の分野で適切な引用等を行わないとどうなるかは、皆さんもよくご存じかと思われます。それを考えると、創作はまだまだルール違反に甘いですね。
 利権の不当な略取は断固として許さない、そういった流れが出来る事を切に望みます。

劣化版が増殖するのも嫌

 また、無断転載は作者本人が上げたデータを複製したものですが、その際にデータの劣化が起こる場合があります。例えばサイズの小さなサムネイルだったり、ニコ動のエコノミー版をコピーされた場合です。
 作者としては自分が公開できる最大限質の良いデータで視聴してもらいたいと思っているので、そういった劣化データが拡散される事もなかなかに害悪です。

「無断転載」が必ずしも悪ではない

 一般名詞としての「無断転載」は必ずしも違法ではありません。出典元を明記し、良識の範囲で著作物をトリミング・複製・転載する事は「引用」として認められている場合があります。また、作品によっては作者が著作権を主張しないと明言した上で頒布されているものもあります。
 この記事では適切なクレジット表記の無い無断転載、或いは作品の利用規約に反する方法で行われる転載の事を無断転載と呼ぶ事にします。

被害は決して他人事ではない

 Twitterでこの手の話をするとよく見かける意見が「自分の作品は大したことないので転載なんかされないだろう」というものです。
 勿論、転載されていないに越した事はありません。ですが、何か著作物をネット上に一度でも上げた事がある方は、是非Googleで作品名や画像を検索してください

 転載され複製された作品は、そこからまた新たな転載を呼びます。拡散スピードはネズミ算式に増えますから、転載は早く見つけてその都度厳しい対応を取るのが一番です。

無断転載対策

無断転載を防止する

 実は、「無断転載禁止」と書く事に、大した抑止効果はありません。何故なら、

という事があるからです。

 ではどうするか。最も効果が大きいのが、作品をダウンロードさせないようにする事です。
 例えばニコ動では、動画の埋め込みを禁止する事でダウンロードに要する手間が格段に増えるため、とても効果があります。

この方法にはデメリットもあります

 まず、配りたい人にも配れなくなります。例えばランキング動画を作成する人は、ダウンロードした動画をトリミングしてはめ込むことがありますが、そういった事も出来なくなります。
 オリジナル曲では、ニコ動の再生を録音して聴いてもらうよりも、高音質のmp3を渡して聴いてもらった方が双方ハッピーですよね。作曲側としても劣化したものは聴いてほしくありません。

 また、投稿サイトのシステム上、この対策そのものが行えない場合も多いです。特に画像。
 右クリック保存禁止程度なら、少し知識のある人ならページのソースコードを見て画像URLを直接割り出してしまいます。リファラーによるアクセス制限は有効ですが、此方も確実ではありません。

 そしてもちろん、完璧な対策案でもありません。
 対策が行われているサイトでも、ブラウザで表示させる為には必ずローカルマシンの何処かにデータが複製されていますから、技術のある人ならローカルにダウンロードされたものから引っ張り出してきます。また、スクリーンショットや録音・キャプチャなど、元データそのものを複製できなくても録り(撮り)直す事は常に可能です。

 よって、無断転載を防止する事も重要ですが、転載されてしまった時の被害を最小限にする事、及び転載されてしまった後にどういった対応を取るか、という事も重要です。

無断転載の被害を最小限にする

 さて、無断転載の問題は利権の不当な略取でした。つまり、これが起こりにくくすれば良いのです。
 最も効果的なのは、クレジット表記を行う事です。音声のみの作品では難しいですが、動画やイラストであればトリミングできない部分に入れておくと良いでしょう。

 この時、複数の権利者が居る場合は全員分を表記しましょう。
 たった一つの作品が転載されただけでも、その制作に関わった人・素材を提供した人全てに不利益が生じます。無断転載を放置する事は、自分だけでなく他の人にも迷惑をかけたままになる事だと認識しましょう。

 転載された場合、此方が法律的に不利にならないように相手に利用料などを請求できるようにしておくのも良いかもしれません。私もサイト内の文章については此方の防衛策を取らせていただいています。

無断転載をされてしまったら

 権利を有している場合は、削除申請を行いましょう。通常の投稿サイトなら、通報窓口がある筈です。この記事の一番下の関連記事にある体験談も良ければ参考にしてください。

他人の作品の無断転載を見付けたら

 注意していただきたいのが、削除申請を行えるのは、無断転載された作品に(部分的でも良いので)何らかの権利を有している人だけです。
 例えば、友達の動画が転載されているのを見付けても、その動画を作るのを手伝ったのでなければ、見付けた人に通報する権利はありません。友達に転載されている事実を教えて対応してもらいましょう。

 ただ、中には無断転載されている事実を突きつけられるくらいなら、見なかった事にしていたい人や、諸事情で削除申請を行えないため、知っていていも放置している人も居ます。
 本当は権利者一人一人がその権利を行使して転載を撲滅するのが良いのですが、無断転載は原作者への精神的ダメージが大きいため、「転載を教えてほしい」と意思表示している人以外に突然送り付ける事は避けた方が無難です。
 いくら目障りでも、権利が無い以上、そして著作権侵害が親告罪である以上、それを削除するかどうかは著作者の意思にかかっています。

 また、例えば見付けた人が動画の絵を描いたけれども、アップロードは楽師さんにお願いした場合などは、楽師さんの方から通報してもらう方が削除までスムースに事が運ぶと思います。本人確認の為に、オリジナルの方の作品タイトルに先方の指定する文字列を入れてくれ、といった指示をされる事があるからです。

定期的なエゴサーチをおすすめします

 しかし、どうやって無断転載が行われている事を知るのでしょうか。無断転載に対処するつもりのある人には、定期的なエゴサーチ(エゴサ)をおすすめしています。
 以下に私が良く使う検索クエリを列挙しておきます。

  • [動画タイトル] -nico:API利用サイトを除外します
  • [動画ID] -nico
  • [曲名] [創作名義]:API利用サイトがめちゃくちゃ引っかかるので適宜マイナス検索

 私は基本的にはGoogleで探していますが、動画メインで作っている人は、自分がアカウントを持っていない動画サイトでタイトルや使用音源名で検索するのも良いでしょう。

 ただ、転載時にタイトルを改変されたり、音声のみ抽出して転載される事も少なくありません。そういったものの摘発は非常に難しいです。

 画像であればGoogleの画像検索(画像をアップロードして検索できる)が効果的でしょう。

無断転載にまつわる話色々

何故、中国サイトへの転載が多いのか

 実は、中国からはGoogleやTwitter、ニコ動、Youtube等のWebサイトを閲覧する事が出来ません。国が接続を規制しているからです。
 これらのサイトを見る為には、VPNという技術を使って接続を偽装しますが、これにはコスト(お金)がかかります。

 なので、VPNを利用してニコ動等を見た人が、他の人にも見てもらいたい動画をコピーして国内の投稿サイトに再掲する、という構図が出来上がっているのです。

私が見た地獄

 上記の件は本当に酷かった。元々は海外アーティストのインスト曲だったようですが、結果的にまるでとうらぶファンが刀剣男士をイメージして作曲した曲の様に拡散されています。
 しかしこういった複製を消す権利は著作者にしかないので指を銜えて見ているしかできないという。

 あと見付けて凄く悲しかったのが、もう引退されてしまって動画も全部本人が上げた分に関しては削除された方の作品の転載。
 もう二度と見れないと思っていたものがまた見れた、という感動ではなく、「引退してネットから姿を消す」という原作者さんの意思さえ踏みにじる行為に腹が立ったしとても悲しかったです。