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写真をアップロードするなら? 保存・販売サービスまとめ

 カメラを買って写真を撮るのは良いけど、撮った写真の管理って困りますよね。
 ローカルに溜めこむ事はできますが、バックアップも取りたいし、折角良いカメラで撮ったのだから人に見てほしい気持ちもあります。

 という事で、良い保存・展示・販売サービスが無いか色々調べた結果をまとめました。

まとめ

 長くなってきたのでまとめを先に持ってきました。

  • 保管はスナップならGoogle、作品ならAmazon。容量制限に困る事は無さそう
  • Instagramはデジイチ写真の展示には向いていない。ブランディングに活用しよう
  • とりあえず展示・販売するなら500pxがおすすめ。沢山投稿するなら課金を
  • 写真素材サイトも投稿型は難易度高め。どうせならフォトストックに挑戦する方が良いかも
サービス名容量料金権限設定埋め込みExif情報
Googleフォト15GB~無料~アルバム共有リンクのみ×
Amazon Photos無制限4900円/年共有リンク××
Instagram無料共有リンク×
flickr1000枚~無料~ユーザー種別で設定
500px7枚/週~無料~公開、プロフィールのみで公開、限定公開の3択
weawow無料全て公開
アプリで利用される
××
PHOTOHITO15000枚無料非公開は可
各サイトで利用される可能性あり

 販売専用・素材配布専用のサービスは上の表には記載していません。
 フォトストックの報酬率まとめは記事中にあります。

 当サイトのネイティブAMP化に伴い、写真の埋め込みコードが正常に動作しておりません。近日中に修正または撤去予定です。

バックアップを取るならGoogleかAmazon

 GoogleフォトとAmazon Photosは、無制限に写真がアップロードできるのでバックアップにお勧めです。

Googleフォト

 但し、Googleフォトで無制限アップロードにするにはGoogleに画像の圧縮を許可しないといけません。
 大きな画像のサイズを維持すると容量を消費してしまいます。

 2021年6月1日以降は画像を圧縮しても容量が消費されるようになります。

 各種端末で見る分には圧縮による劣化は全然わからないので、Googleフォトは拡大印刷したり販売したりする予定の無い、思い出写真などの保管に向いていると思います。

共有方法

 共有アルバムを作り、そこにユーザーを招待します。写真ごとに共有リンクを作成することはできません。
 必ず共有URLが発行されるため、この共有URLが知られてしまうと写真が漏洩してしまう可能性があります。

 アルバムに他のユーザーが写真をアップロードできるように設定する事も出来ます。

 バックアップした写真をブログなどで利用する場合は、APIから共有用URLを作成します。

Amazon Photos

 一方、Amazon PhotosはAmazon Prime会員でないと利用できない有料サービスです。
 とはいえ年間5000円ほどで無制限ストレージというのもそうそうありませんから、利用を検討する価値はあるかと。

 JPEGだけでなく、RAWファイル(Nikonのカメラだと.nefファイル)も容量を消費しません
 商用利用や作品作りで大量に撮影される方はAmazonの方が良さそうです。

共有方法

 写真ごとに共有リンクを作成できます。埋め込みコードは無いようです。

 アルバムの共有もリンク形式です。

大手投稿サイト、実は使い勝手悪いのでは?

Instagramはスマホ向け

 最近では写真投稿と言えばインスタ、という感じですが、インスタグラムは本格的なカメラで撮影した写真をアップするのには向いていません

Instagramの良い点
ホットなSNS。アップロードすればいいねが付く
うまく自分をブランディングできれば広告収入を得る道もある
Instagramの悪い点
公式の収益化方法は無い
アップする画像は正方形に切り取られ、エフェクトをかければ画質も劣化
そもそもスマホからしかアップロードできない
サイトへの埋め込みタグが超長いし、APIは順次廃止予定

 インスタはPCからも閲覧できますが、基本はスマホユーザー向けのサイトです。
 一眼レフで撮った高画質な写真をアップするにはちょっともったいないかなと思います。ブランディング目的で利用する以外はおすすめしません。

 写真の埋め込みコードは発行できますが、今後廃止予定との噂もあり。

flickrは様子見で

 一昔前は、写真と言えばflickrだったのですが…。
 最近、また別の会社に買収され、無料ユーザーの投稿数制限が厳しくなったり、他にも色々と変化がありそうです。

 Exif情報表示や、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスで写真を公開できる点が魅力的なのですが、もう少し落ち着くまでは利用を様子見したいところ。

 また、写真の閲覧数がなかなか増えない(人気が出る出ない以前に、閲覧ゼロや1桁台が続く)事が多いので、写真素材置き場としての利用しか今のところしたことがありません。
 また素材配布再開したので、良ければどうぞ。無料ユーザーなので数がオーバーしたら消したりします。

 最近、写真投稿者に限りますが、有料印刷サービスが始まったようです。

 また、Exifデータは非表示にしておいた方が良いでしょう。
 flickrではExifデータの削除がされず、かなり詳しい情報が公開されてしまいます。
 例えばファイルのタグ等に個人的な整理情報を入れたりしていると、それらが一般公開されてしまいます。

フォトストックの道は険しい。展示サイトとしては使える場合も

 写真を売って収益化するならフォトストックですが、やはり売れる写真を撮るというのは難しいもの。
 審査に通らなければそもそも写真を公開できないサイトも多いですが、審査中の写真や販売しない写真を展示しておける投稿サイトもあります。

写真販売サイトの報酬率等まとめ

 色々紹介する前に、まずはまとめです。

サイト審査販売価格手数料振込先最低振込価格エディトリアルライセンスグッズ販売
500px当日中~1ヶ月程度
著作権以外の項目は緩め
審査に通る=販売開始ではない
Getty Imagesの販売価格独占販売の場合は40%、それ以外は70%PayPal$30可能現在は指定オプションが見当たらず…-
Adobe Photo Stock速いけど厳しい詳細販売価格の67%PayPal
Skrill
$25あり-
BOOTHなし100円以上の自由設定販売価格の3.6%
振込手数料300円(または200円)
PayPal
銀行
なし-pixivFACTORYから登録で可能
Snapmart販売価格の40~70%
振込手数料200円
銀行201円-
Snapwire詳細販売価格の50%または無料Paypal
Stripe
$25あり
Twenty20遅い詳細PayPal可能可能
weawow1日程度5つの価格プリセットから選択
200円/枚~78400円/枚
販売価格の25%
別途税金が引かれる
PayPalなし可能-

 weawowの手数料の安さが際立ちますね…。
 BOOTHはさらに安いものの、販売するコンテンツに対して自身が責任を負ってチェックするという手間や、宣伝機会の少なさを考えるとそれほど魅力的ではないかも。

SNSとしての登録おすすめ! 500px

日本ではあまり馴染みがありませんが、世界的にはかなり有名な写真投稿サイト。
無料版では7日間で7枚という投稿数制限がありますが、登録してから暫くは無料でPro機能が使えたりと、まったりアマチュアユーザーには悪くないです。(というか枚数上げる人はどのサイトでも有料版利用検討しましょう)

写真はGetty Images経由で販売できます。
こんな感じで!

私の場合、審査には1ヶ月程度かかったりすぐに終わったりしていますが、一応ちゃんと進んではいます。
最近システムが変更され、審査に落ちた写真の落選理由がわかるようになりました

500pxでの審査が終わっても、Getty Imagesなどの提携販売サイトが写真をピックアップしてくれないと実際には販売されません。
投稿サイトとしては結構気に入っているので、腕試しに投げ続けるのもアリかと思います。

審査中も写真自体は公開されていますので、写真を見てもらいたい人にもお勧めです。
写真の閲覧数は、アップロード直後の初動で人気が出れば稼げる感じです。新着写真は露出が多いので案外見てもらえます。

埋め込みも可能。HTMLタグの属性が間違っているので、AMPページなどに変換する方は注意です。

flickr同様、Exif情報が自動で表示されるので、他の人の作品を見るのも参考になります

追記:Awesomeプランに移行しました

やっぱりアップしたい時にアップできないってSNSとして辛い…。
Proプランでもflickrより安いですが、Proは写真がリストされる速度が速くなる以外は割とプロ向けなので、とりあえずはAwesomeで様子見。

Adobe Photo Stockはハードル高し

 かなり前から登録しているのですが、審査が厳しく未だ1枚も公開できず…。
 まず、デジタル一眼以外で撮影した写真は画質などの基準で落とされます。
 それに通っても、街並みの写真だと看板や独特なビルなどが入っていると販売できなかったり、作品として美しいかどうかもチェックされます。

 腕試しとして投稿し続けるのは上達に繋がりそうですが、そこからちゃんと稼げるかどうかは未知数です…。
 審査に落ちると公開すらされないので、多くの人に作品を見てもらいたい人には向いていません

 審査結果が出るのが比較的早く、落ちた理由を教えてくれるのはGood。

穴場かも? weawow

 お天気アプリに表示する、天気が分かりやすい風景写真などを投稿できます。
 投稿した写真は販売もでき、報酬率は75%、PayPal支払いですが最低振込金額は無いなど、なかなか良さそうです。

 販売価格は自分で選べること、販売ガイドラインが日本語もあってかなり丁寧に書かれている事なども親切。

 審査も速く、翌日に結果が来ることもあります。

写真からグッズを作ろう

 写真をデータで販売するのも良いですが、綺麗に撮れたものならグッズにして飾ったり使ったりしたいですよね。
 そんな要望を叶えてくれるサービスがあります。

pixivFACTORY × BOOTHは簡単便利

 BOOTHでは(写真に限らず)ダウンロード販売もできますが、pixivFACTORYを使えば更にグッズを制作する事も出来ます
 グッズの種類はスマホケースからTシャツ、タペストリーなど色々用意されています。

 何より完全受注生産なので、データを登録しておけば在庫を抱える心配無く販売可能。
 決してお安くは無いのですが、本当に良い写真なら売れるかもしれません。審査も特に無いので、気軽に登録しておくのも良いかも。

PHOTOHITOでも印刷可能

 投稿サイト・コンテストサイトとして国内では有名なPHOTOHITOですが、写真のプリントサービスがあります。
 額縁付きですので、記念写真などをプリントする際に利用すると良いでしょう。

 サイトへの埋め込みは専用コードの他、画像への直リンクやブログパーツの発行も可能です。

Walking

MobilePrintsはどういう状態なのか不明

 写真でグッズ制作、というとMobilePrintsが一番最初にヒットするのですが、ちょっと運営がちゃんと機能しているのかよくわからないです。
 サイトに画像のリンク切れがあったり、全く同じシステムと思われる別サイトがあったり…。
 移転しようとしたのかどうなのか、とにかくちゃんとメンテナンスされていないようなので、個人的にはおすすめしません。

 あまり活用できていないので、私は退会しました。

 どうも別名のサイト(FINE ART AMERICA)の方がちゃんとメンテされているようですね。
 アカウントの情報は(作品以外)MobilePrintsと連動しているので、MobilePrintsを退会すると此方も退会になります。

写真素材サイトも大手は審査あり

Pixabayは登録難易度高し

 私はCC0とほぼ同じライセンスで写真素材を配布できるPixabayにも登録しています。
 が、写真を売る訳では無いのに登録審査が厳しい。結果が出るのは比較的早いですが、落ちた理由がわからないので改善するのが難しい所。
(ちなみに、審査員のうち何人がOKを出したかわかるのですが、スマホで撮ったノイズ乗りまくりの写真の方がデジイチで撮った高解像度の写真よりもOK割合高かった事も。著作権とかその辺りに引っかかってるんでしょうが…。)

 正直此処の審査に通せるなら、普通に写真を販売するフォトストックにも投稿できると思うので、「自分の写真を素材として広く利用してほしい」という強い気持ちが無ければ別に投げなくて良いかなと思います。

ニコニコモンズはダウンロードはされるが…

 クリエイター奨励プログラムで収益化もできますが、ダウンロードされてもツリーがつく事が滅多に無いので、一々プログラムに登録するのがめんどくさくなるレベル。
 せめてアップロード後すぐに写真が公開されればなあ…。

 とはいえ、無審査で収益が得られるのは此処くらいだったりします。
 サイトの性質上、写真素材の需要は高くないようですが、ニコニコポイントを良く使う人は登録していても良いのでは。


 では素敵な写真ライフを!

Sophia

DTMとかやる人。