ハイブリッド・ヴィンテージ・シンセサイザー「Syntronik」のレビュー

2021年のIK MultimediaのGroup Buyで最上位版のSyntronik Deluxeを貰ったので、各音源について紹介します。

Syntronikについて

対応OSWindows / Mac (64bit)
定価 299.99 EUR
おすすめ度
★★★★★
音質・音色★★★★★
機能性★★★★★
動作の軽さ★★★★☆
Syntronik by IK Multimedia

※上記価格は通常版バンドルのものです。
お試し無料版もある他、好きなモデルのみ個別に購入する事も出来ます。

機能面

DAWのプラグインとして利用できる他、スタンドアローンでの起動やSampleTankの拡張音源としての利用も可能です。

このアプリ内でエフェクトをかけたり、アルペジエーターを使用する事もできます。
エフェクトはもちろん同社のT-RackSやAmpliTubeと同じクオリティのものがかけられます。

残念ながらマルチティンバルではない(複数のMIDIトラックへの書き出しはできない)ものの、4つまで音色を重ねて出力する事が可能。
音域を区切れば重ねずに出力する事も出来るので、この辺りは複数の音源を束ねるアプリとしてプラス要素ですね。

あとは、プリセットを選んだらプリセット画面は自動的に閉じてくれたら嬉しかったです…。

価格面

価格や収録数が中途半端と言えば中途半端なのですが、SampleTankの苦手な部分を補う追加音源と考えれば良いのでしょうか。
私はこういう太い音のシンセやヴィンテージシンセにあまり興味が無いので、貰えるから貰ったものの自分で買うことは無かったかもしれません。

時々音源単体の無料配布があったり、バンドルもセールになったりで、入手しやすい部類ではあります。

音色

サンプリングベースなので、ディスク容量を食います。
ですがその分元となったハードシンセの愛好家には価値ある音になっているのだと思います。

SampleTank経由で使うことが多いので、今回ちゃんとSyntronikの画面から触ってみましたが、直感的に音を弄れるインターフェースで使いやすいと思います。
しかし画面デザインはシンセごとに異なるものの、パラメーターは共通のようです。
音作りに凝るためのシンセというよりは、即戦力としてのシンセですね。

現代的なシンセの方がパラメーターも多く、個人的には面白いのですが、その分初心者には使いづらく、温かみのある音は出しづらいです。
サクッと使えて良い音が出るシンセと考えれば使いどころはありそうです。

各音源の紹介

デモは公式YouTubeをどうぞ

99

Yamaha SY99をモデルにしたシンセ。
エレピやチャイムなど、プリセットにはFMシンセの定番の音色が多いです。
どこかで聞いた事がある感じの音ですね。

Blau

モデルとなっているのはウェーブテーブル・シンセサイザーのPPG Waveです。
他のプラグインだとWaldorfが出しているやつとかでも再現されていますね。

プリセットはベースやパッドが多め。

Bully

オルガン・ペダルのような形をした、Moog Taurusシリーズをベースとするシンセサイザーです。
力強い音が特徴で、ベース系の音色が得意だと思います。

デモを聴くと、ファミコンライクな音も出る様子。

実は無料配布された事があり、以前から所有していました。
時折再度無料で配布される事もありますが、2021年9月に配布したばかりなので当分はなさそうです。

DCO-X

Roland JX-10 Super JX、JX-8P、JX-3Pをモデルとしたシンセ。

音色は「いかにもシンセ」です、という感じの音。
歌ものの伴奏とかには使いづらいかな…。

Galaxy

ブイーンとかギュイーンという感じの音がプリセットには多い印象。

ベースとなっているのはAlesis Andromeda。
見た目も寄せてあります。

Harpy 260

伸びなかったり、後からやってきたり、キーボードから指を離してもなかなか減衰しなかったり…と個性的な音色が多いセミ・モジュラーシンセ。
楽曲の中で使うのは難しそう…。

モデルとなっているのはARP 2600。

Short Keysというプリセットは弄ればかなり使えそう。

J-60

ポリフォニックシンセのRoland Juno-60がベースとなったモデル。
でもプリセットによっては和音使えなかったり…。

プリセットでアルペジエーターが効いてるものもあり、適当に慣らすだけで存在感を発揮します。
Modulated Fatnessという音色は牛の声にしか聴こえない…。

J-8

こちらはポリシンセのRoland Jupiter-8、Jupiter-6、upiter-4がモデル。
リードやパッドが得意そう。

使いどころは難しそうですがPlastic Arpの様にアルペジエーターの効いたプリセットもあります。

M-Poly(Deluxeのみ)

Korg® のMono/Poly、Polysixをベースとしたシンセ。

オシレーターの効いたプリセットが多い印象。
あとパッド系。

時々使用メモリが1GB超えるプリセットがあるので、スペックの低い端末では注意かも。

Memory-V(Deluxeのみ)

これもオシレーターが効いた音が多いですね。
モデルとなっているのが18基のオシレーターを搭載したMemorimoogだからそれはそうか…。

Minimod

独特な歪んだ音が出ます。
モデルとなっているのはMinimoog Model D、Modular Moog、Moog Voyager。

パンチのあるリード、パッド、ベース系が多いでしょうか。
メモリはほとんど使わないプリセットが多いので、負荷面では使いやすいと思います。

Modulum(Deluxeのみ)

modular Moog、EMS VCS3、Alesis Andromeda全てをクロス・パッチングして作成された、アナログ・モジュラー・ドラム・インストゥルメント引用元)だそうで、プリセットもパーカッションばかり。

使いどころが難しそう。EDMとかだと使いやすいんですかね。

Noir

Multimoog、Micromoog、Prodigyをベースとしたシンセ。

効果音の様な音(SF映画でありそう)が多いので、イントロや間奏でちょっと鳴らしたりすると味が出るかも。
好きなプリセットはFar Randomness。曲に使えるかは知らない…。

OXa

Oberheim OB-XとOB-Xaをモデルにしています。
古き良きシンセという感じですね。

目立つ音ばかりなので、これをメインに持ってくる以外だと使いづらそう。

お気に入りのプリセットはWhite Pad。

Polymorph

オルガン、コーラス、パッドなど。
柔らかい音から歪んだ音まで色々出ますね。

モデルとなっているのはパラフォニックシンセサイザーのPolymoog、Opus 3、Moog Rogue、Realistic Concertmate MG-1。

Pro-V

モデルとなっているのはSequential Circuits Prophet-5とProphet-10。

これも結構アルペジエートします。

SAM

Oberheim SEMをベースにしています。
同機種をモデルとしたソフトシンセとしては他にArturia OBERHEIM SEM Vがあります。

リードやベースが多め。
Let's Startというプリセットは面白いけど曲では使えないな…。
Real Forceはかっこいいし使いどころありそう。

SH-V(Deluxeのみ)

Roland® SH-5、SH-2をベースとしています。
モデルとなっているのはモノシンセですが、ソフトウェアは複数同時に発声する事も可能。

プリセットはベース、リード、パッドが多いです。

String Box

元になっているのはArp String Ensemble、Elka Rhapsody、Hohner String Performer、Roland RS-505、RS-09。

その名の通りシンセストリングスです。
一応それ以外の音も出せて、例えばClav Imposterはノイズの入ったクラヴィコードになっています。

T-03

ローランドのTB-303がモデル。
プリセットはSawとSquareが殆どです。

V-80

アナログポリシンセのYamaha CS-80、GX-1、CS-01をベースとしたシンセ。
他のモデルよりも柔らかい音が出る印象。

VCF3(Deluxeのみ)

アナログモジュラーシンセのEMS® VCS3をモデルとしています。
これもオシレーターが効いてる。

効果音的な使い方の方が得意かもですね。

セール情報

公式サイトまたは正規代理店で購入すると、購入した商品の価格以下の製品が追加で貰えるキャンペーンが2021年10月いっぱい開催されています。

Amazon等でも購入できます。

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