『オペラ座の怪人』をおすすめするだけの記事
この記事は『オペラ座の怪人』が好きすぎて色々集めているので、集めた品の紹介や作品の解釈を書きなぐるための場所です。小ネタのコレクションも兼ねています。ぼちぼち充実予定。
「オペラ座の怪人」って?
羽生結弦選手が競技で使用したりしているので、誰しも一度はお聞きになったことが多いかと思います。(実はミュージカル版の曲はショッピングモールとかでも時々流れてます。)
有名なのはアンドリュー・ロイド・ウェッバー作のミュージカル及びそれを元にした映画ですが、元々はガストン・ルルーが新聞に連載していた小説です。
あらすじは、作品によっては脚色があり一概にはまとめられませんが、以下の3人はほぼ全ての作品で出てきます。
- 顔面の奇形または醜悪な容姿の男エリク(ファントム)
- 才能あるオペラ歌手クリスティーヌ
- クリスティーヌの幼馴染(または恋人)の子爵ラウル
ものによっては違うパターンもありますが、エリクがクリスティーヌとラウルを脅かし、なんだかんだあってエリクは姿を消す、という話の流れが定石です。
基本的にはストーリーそのものよりも、各キャラの関係性や意思を汲み取って陶酔するのを楽しむ作品です。それゆえ、音楽や芸術に傾倒する感覚がわからない人には、なかなか良さを理解されづらい作品でもあります。
アンドリュー・ロイド・ウェッバー作のミュージカル及び関連作品
オペラ座の怪人
オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン [Blu-ray]
買ったらユニバーサルのキャンペーンをやっていたので、気まぐれに応募してみたら当たってレ・ミゼラブルの映画ペアチケットを当てた伝説の円盤。ぶっちゃけ円盤の方がチケットより安くてお釣りが来た…。
という私個人の話はともかく、この円盤が最高です。他にもオペラ座の怪人関連の円盤は(このページでご紹介する通り)複数持っているのですが、とにかくこれがベスト! DVDを購入してしまったのですが、機会があればBlu-rayに買いなおしたいなと思う程です。
この円盤はロンドンで行われた25周年記念公演の様子を記録したものです。その為、普段各国で上演されている演目とは、舞台装置の都合上演出が異なる部分もあります。
ですが、記念公演というだけあってそのクオリティは圧巻。まずキャストが豪華かつ大勢居ます。怪人役は「ミュージカル界の貴公子」ラミン・カリムルー。怪人と同じく中東出身だという点がファン心をくすぐります。
他にもバレエやカメラワークなど、どこを取っても満足のクオリティなのですが、最も素晴らしいのは、クリスティーヌ役のシエラ・ボーゲスの歌唱。彼女の歌う『墓場にて(Wishing You Were Somehow Here Again)』が最高中の最高なんです。
この舞台の円盤はかなり廉価になっていますので、「初めてオペラ座の怪人を観ようと思うけど、どれが良いのかわからない」という人はとりあえずこれを買っておけば失敗しません。価格は最廉価、中身は最高という映像化作品なので、これで不満のある方は、残念ながら他の映像化作品を観てもこれ以上に満足できないかと思います。
劇団四季版
日本では劇団四季が定期的に上演しています。私も1度だけですが観劇しました。
映像化は無いようですが、サウンドトラックCDはロングランキャストと10周年キャストの2種類発売されています。
ちょっと今は置き場所の都合で確認できないのですが、私が所持しているのは10周年キャストの方だったと思います。
サントラ集とはいえ、一部のシーンを除いてほぼ全ての台詞(歌)が収録されています。映像や舞台を未見でも、CDだけで物語は楽しめます。
歌詞カードには収録楽曲の歌詞(台詞)が掲載されています。中には7重唱の曲もあり、パートごとに同時に違うことを言っていたりしますが、カラムを分けて全て掲載してあるのがとても良いです。
オペラ座の怪人(ミュージカルを元にした映画版)
オペラ座の怪人 スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]
ハマるきっかけになったのは、この映画の劇団四季による日本語吹き替え版がテレビ放送されたからでした。
放送後に偶然ブックオフでコレクターズエディションを見つけ、当然中古なのですが入手しました。これには日本語字幕はありますが吹替はありませんのでご注意を。
まずは装丁が綺麗! 所持している円盤類の中で最も重厚で高価そうな箱です。
箱は辞書型ですが、内側の箱にはマスカレードのシーンが一面に描かれていて素晴らしい…。
肝心の中身は…買ってから2回くらいしか観てないかも…(記念公演の円盤が好きでついそちらを観てしまうため)。時間に余裕ができたら観たいとは思っています。
映画独自の設定が多く、「醜男でなければいけない怪人がイケメンすぎる問題」などがあり、ちょっと見づらい点もあります。個人的に一番のマイナスはカルロッタがおバカっぽい所。
とはいえ、シーンを切り取ったポストカードも美麗ですし、何より特典映像が豊富なので、ミュージカルのファンなら一度は観ておきたいものではありますね。
サウンドトラックのピアノ譜も発売されています。まあでもミュージカルの曲なのでピアノ演奏には向いてないかな(コレクター精神で買いました)。
オペラ座の怪人●オリジナル・サウンドトラック [日本語版] (ピアノ・ヴォーカル・セレクション)
結構入っていない曲も多いので、購入の際は店頭で確認してからの方が良いです。『ドン・ファンの勝利』の楽譜が欲しいのですがこれには入っておらず…。
ラヴ・ネヴァー・ダイズ(ラブ・ネバー・ダイ)
個別記事がありますのでそちらを参照。
その他の映画
特にホラー映画でオマージュというか元ネタにした映画作品は数多くあるのですが、おそらく原型をほとんど留めていないものが多いかと…。
私は一応有名どころのみ集めています。
1925年/1929年版『The Phantom of the Opera』

Phantom of the Opera [Blu-ray] [Import]
ロン・チェイニー主演の有名なやつです。
著作権切れの為、1929年版は此方でも観る事ができます。ネットにあるのはかなり画質が悪いため、もう少しちゃんと観たい人は円盤を買いましょう。
上記リンクの円盤はDVDとブルーレイの両方入っていて、英語ですが解説冊子も付いているのでおすすめです。複数の海外レビューを参考に選びました。
1929年版の映画本編(画像は綺麗に修正済み)に加え、1925年版の本編や未使用シーン・予告編も収録されていますし、特典としてロン・チェイニーを特集したディスクも付属しています。オペラ座の怪人ファンだけではなく、ロン・チェイニーのファンも必見。
字幕は舞踏会のシーン以外はデジタルで新たに作り直されているため、読みやすいです。手紙などは映画のシーンそのまま(筆記体)なのでご覚悟…。
状態が悪いフィルムしか残っていないのか、一部シーンはアスペクト比が違ったり掠れたりしていましたが、画質については概ね満足いく円盤です。
音声は後付けですが、音楽の邪魔にならない程度に効果音なども加えられており、雰囲気があります。特典の方にオリジナルのトーキーの音声も(現存しているシーンのみですが)入っていました。これだけで十分価値があります。
円盤の話ばかりしてしまいましたが、この映画はかなり原作に忠実です。ファントムの容姿の設定が原作とは異なりますが、ストーリーや演出はほぼ原作通り(もちろんディティールは省略されています)。小説を読むのは面倒だな、と思う人にはこれが良いと思います。
また、とにかくクリスティーヌ役の人が綺麗。私の好きなメグは出てきませんが、セットも壮麗ですし凄く好きです。特にクライマックスがお気に入り。
1943年版
オペラの怪人 [DVD] FRT-028
クロード・レインズ主演。
かなり脚色がある映画です。ホラーというよりはサスペンスという雰囲気。
オペラ座の怪人はどことなく観た後に「やるせない悲しさ」を感じる物語ですが、設定を大幅に変えてもその印象をきちんと与えてくれる映画です。
絶対見るべきとは言いませんが、円盤の価格も安いので、観て損は無いと思います。
1962年版
ハーバート・ロム主演。持っていないので欲しい!
その他の派生メディア
PersonA~オペラ座の怪人~
女性向けゲーム及びそのコミカライズです。
私はコミックのみ読みました。良くある感じのオマージュというかパロディですが、思ったよりは良クオリティでした。
個人的な解釈
ネタバレ注意。解釈違い地雷の方は読まない方が吉。
クリスティーヌが愛していたもの
私はクリスティーヌはラウルを選んだんじゃなくて自分のプリマドンナとしてのキャリアを選んだんだと思ってるから。だとするとラウル来た時にブチ切れるのもわかる(ラウル助ける為にキャリア捨てないといけなくなるから)。怪人が察してくれて良かったねとしか
— Sophia(PC不調の為活動停滞中) (@CosmossoahC) 2017年5月8日
怪人なんだかんだあったけどクリスティーヌをプリマドンナにしたい欲はあるからラウルさえ居なければ多分また外出られる気がする。単に独占したかったんなら最初から連れ去ってそう
— Sophia(PC不調の為活動停滞中) (@CosmossoahC) 2017年5月8日
円盤探してた末に1929年のトーキーの音声は既に失われているという情報にたどり着き、真相を確かめるべく日本語wikiを読み直したらおもいっくそ「キャリアのため」って書いてあった件https://t.co/FV6lljHRdF
— Sophia(PC不調の為活動停滞中) (@CosmossoahC) 2017年5月8日
実は私がキャリアといったのにはちゃんと理由があって、1925年の映画でもそうだし、ミュージカル版の翻訳前の台詞でもファントムはちゃんと「キャリアをよく考えろ」的な発言をしてるんですよね。それで、小説原作まで戻ると、エリクは非常に多才でいろんなキャリアを積んできたのに(続く
— Sophia(PC不調の為活動停滞中) (@CosmossoahC) 2017年5月8日
最後クリスティーヌが怒るところ
つまりは一瞬帰してくれるかと思ったのに人質に取りやがって騙したな! っていう一瞬の怒りなのか。そしてちゃんと自分が誰を好きだったかは伝えている
— Sophia(PC不調の為活動停滞中) (@CosmossoahC) 2016年6月19日
っていうのも半分くらいしか本気じゃなくて持久戦に持ち込もうとしてたのか。クリスティーヌやるな…
— Sophia(PC不調の為活動停滞中) (@CosmossoahC) 2016年6月19日
小ネタ
ネタバレ注意。
ALWについて
あれです、ALWがうちの妻が主演じゃないと公演させないもーん!って当時みゅーーじかる女優としてはそこまで有名じゃなかったサラを主演にさせたので、だからALWはファントム的だと思うんです
— 優羽@新宿おわり🏆 (@Lyra_S_zeh) 2017年6月18日
この話知ってからもうALWがファントムにしか思えなくなりました。作中でもファントムがクリスティーヌ主演のスコア作って持ってくるし…ファントムは実在した…
— Sophia(PC不調の為活動停滞中) (@CosmossoahC) 2017年6月18日
ほんとそうです……結局別れてますけど、別れてから続編つくって、愛する人が腕の中で死んでいく…愛は永遠…みたいなことやってるのまでセットで、ALWはファントムだなぁって思います……。逆にALWがファントム的だったからあの舞台が作れたとも言えるんでしょうが…!
— 優羽@新宿おわり🏆 (@Lyra_S_zeh) 2017年6月18日