Choose your language. / ja / en / zh
このサイトでは Cookie を使用して、ユーザーに合わせたコンテンツや広告の表示、翻訳、広告の表示回数やクリック数の測定を行っています。 詳細

刀ステ・刀ミュ比較2018年1月版

 そろそろ前の記事の内容もフェアじゃなくなってきたと思うので、二つの違いを紹介する記事を書き直します。
 できるだけ中立な立場で客観的に書きたいと思いますが、私の嗜好が刀ステ寄りなので贔屓目に見えるかもしれません。

  • この記事はゲーム刀剣乱舞-ONLINE-を原作とした2種類の舞台作品について取り扱っています
  • ネタバレはできるだけしない様にしていますが、演出などを語る都合で隠しきれない個所もあります。自己責任でお読みください
  • いずれか或いは両方をまだ観ていない人向けのプレゼン記事です

作品について

舞台『刀剣乱舞』(刀ステ)

 マーベラス制作のストレートプレイの舞台作品です。脚本・演出は末満健一氏。

これまでに登場したキャラクター・俳優さん

 キャラクターの順番に特に意味は無いです。後で刀帳順にするかもしれない…。

刀剣男士キャスト
三日月宗近鈴木拡樹
山姥切国広荒牧慶彦
小夜左文字納谷健
宗三左文字佐々木喜英
江雪左文字輝馬
瀬戸祐介
不動行光椎名鯛造
へし切長谷部和田雅成
薬研藤四郎北村諒
一期一振廣瀬大介
鯰尾藤四郎杉江大志
骨喰藤四郎北川尚弥
鶴丸国永染谷俊之
健人
燭台切光忠東啓介
大倶利伽羅猪野広樹
太鼓鐘貞宗橋本祥平
歌仙兼定和田琢磨
山伏国広横山真史
同田貫正国武子直輝
日本号成松慶彦
博多藤四郎木津つばさ
ソハヤノツルキ飯山裕太

 計21振。

 私は『外伝 此の夜らの小田原』以外は全て劇場で観劇、『外伝 此の夜らの小田原』のみ配信で観劇しました。

ミュージカル『刀剣乱舞』(刀ミュ)

 ネルケプランニング制作のミュージカル&音楽ライブの舞台作品です。脚本は御笠ノ忠次氏、演出は茅野イサム氏。

これまでに登場したキャラクター・俳優さん
刀剣男士キャスト
三日月宗近黒羽麻璃央
小狐丸北園涼
石切丸崎山つばさ
岩融佐伯大地
今剣大平峻也
加州清光佐藤流司
大和守安定鳥越裕貴
和泉守兼定有澤樟太郎
堀川国広小越勇輝
阪本奨悟
長曽祢虎徹伊万里有
蜂須賀虎徹高橋健介
にっかり青江荒木宏文
千子村正太田基裕
蜻蛉切spi
物吉貞宗横田龍儀
大倶利伽羅財木琢磨
髭切三浦宏規
膝丸高野洸
陸奥守吉行田村心
巴形薙刀丘山晴己

 計20振。

 私は『阿津賀志山異聞』本公演のみ劇場で観劇、『阿津賀志山異聞』のトライアル公演と『三百年の子守唄』を配信で観劇しました。
 音楽については『阿津賀志山異聞』『幕末天狼傳』のアルバムについては全曲聴きました。
 それ以外は未視聴である事をご了承ください。

どっちがおすすめ? FAQ

 基本的には推しキャラ・推し俳優が出て来る方をおすすめします。
 推しキャラが3次元に居るだけで幸せになれます。

 ここではもう少し細かい疑問から、ステかミュかおすすめしていきます。
 出来るだけ客観的な判断を心掛けていますが、私の主観は入っていると思います。本当は配信でそれぞれ1作ずつ見てもらうのが良いのですが…。

キャラクターや刀派の偏りは?

 前のセクションで折りたたんでいる部分にも書きましたが、以下の様になっています。

舞台(刀ステ)ミュージカル(刀ミュ)
初期刀山姥切国広加州清光
ピックアップされた刀派等 織田組
左文字派
伊達組
細川組
黒田組
国広兄弟(堀川以外)
足利組(一部)、他
三条派
新選組
虎徹派
徳川組(一部)
村正
源氏兄弟、他

 なんと、珍しい事に刀ミュには一切粟田口派が出てきません。短刀以外の粟田口は殆どステの方で出してしまったからでしょうか…。
 表には入れられませんでしたが、刀ステの方は三日月宗近がキーパーソン(キー刀?)となっています。恐らく次作でピックアップされる模様。

 この面子やストーリー展開から考えると、今後も刀ミュは三条や源氏などの古い刀剣+幕末組が中心、刀ステは戦国時代~江戸時代初期に活躍した武将の刀が中心になるのではないかと考えられます。

キャラクターの解釈はどちらが良い?

刀ステは考察の余地が狭く、刀ミュは自由度が高い

 まず、多くの方が仰るように、原作通りのキャラクターを望むなら刀ミュの方がおすすめです。
 新しい情報は入ってきませんし、キャラクターの深い掘り下げやキャラ同士の関係性の描写も少なめですが、その分自分のイメージを壊されずに観る事が出来ます。
 但しライブパートやフェス等のイベントでは刀剣男士が歌って踊りますので、そちらが解釈違いという場合は向いていません。

YouTubeに一部楽曲のMV等がUPされています

 そのほかの動画は此方。

 刀ステはストーリー構成や演出に末満さんの色が強いため、末満さんのキャラ解釈や表現が苦手な方には向かない様子。しかし、その分攻めたキャラ解釈や演出を行ってくれるため、ハマる人には滅茶苦茶ハマると思います。
 刀ステでは刀剣男士も汚れ役を担う事がある為、活撃が苦手だった方には向いていないと思います。つまり活撃がOKだった人にはOKだと思います。
 末満さんの演出も原作から大きく逸脱しているわけではありませんし、「ステ本丸の刀剣男士と自分の刀剣男士は別物だ」と割り切れる方なら問題無いです。

 演技については、どちらの作品に出ていても俳優さん達はかなり口調や仕草を研究していらっしゃいますので、それほど心配しなくて大丈夫です。
 私も2.5次元を観始めた当初は違和感がありましたが慣れました!

両方に出てるキャラはどっちが良いの?

 これも好みによると思いますので、私の感じた印象だけ書いておきます。

三日月宗近

 刀ステの三日月はラスボス感が凄いです。1000年生きてます。じじいです。
 でも圧倒的な殺陣の華やかさ。役を演じる鈴木さんの殺陣と演技が上手い。

 刀ミュの三日月は英語もペラペラ歌います。若いです。凄い色気。
 ラブソングっぽいナンバーもある(『Endless Night』とか)ので、ときめく事が出来ると思います。

大倶利伽羅

 刀ステの方は脚本・演出の末満さんより戦闘マシーンみたいにいてほしいとの指示があったそうです(公演パンフレットより)。
 この解釈は私には意外でしたが、舞台を観ると物語にしっくり嵌っています。

 刀ミュの倶利伽羅は「優しいがゆえに馴れ合わない」タイプ。

「刀剣男士」の描き方が異なる

 キャラクターの解釈そのものよりも、「刀剣男士」という存在の解釈そのものがミュとステで異なるようです。解釈というか描き方ですかね。
 これは以下の比較文章を読んでハッと気付かされました。

 刀ステでは、シリーズを通じて「どうして刀剣男士に心があるのか」を掘り下げています。
 心情描写はもちろんなのですが、どちらかというと「刀剣男士という存在」の理由について突き詰めていっているような。

 刀ミュでは毎回話は変わるものの、「心を得てしまった刀剣男士の在り様」を描いている事には変わりないようです。
 その為、刀剣男士の心情描写が主となっています。全体的にステの刀剣男士よりも人間臭いというか、キャラ付けがふわっとしています。

 感情移入しやすい人には、刀ミュの方が感情を揺さぶられるポイントが多いようです。
 確かに刀ステはストーリーや演出にワクワクドキドキする事が多いですが、感情揺さぶりポイントは絞って見せ場のみにある感じ。

ストーリーを楽しみたい場合は?

 刀ステがおすすめです。各公演ごとに一つの完結する作品として観る事も出来ますが、シリーズを通して観るとより深い考察が出来るようになっています。
 伏線を大分張ってきているので、今後回収してくれる事を期待。

 刀ミュの方もお芝居パートはありますが、ミュージカルでライブパートもある都合上、話の密度は高くありません。
 また、一公演ごとに話は完全に完結しています。設定もかなりふわっとしているので、ストーリー展開に関して細かい事を考察するのには向いていません。

 話の傾向としてはいずれもシリアス展開多めです。ギャグパートと言うか、笑うシーンは勿論どちらにもありますが、アニメの花丸の様に終始明るく楽しくというものではありません。
 ハッピーエンドかどうかと言われると……ううむ…(どれもメリバに思えてきた)。

 全体的な所感として、刀ステの方はストーリーを与えてもらう舞台、刀ミュの方はストーリーを自分で作り出す舞台となっています。
 観た後に話を考察するか、想像するかの違いとでも言いましょうか…。
 多分このあたりに大きな向き・不向きがあると思うので、ご自分でどちらが好きか見極めてください。

殺陣を楽しみたい場合は?

 剣戟を楽しみたい場合は刀ステ、ダンスを楽しみたい場合は刀ミュ。しかし最近はどちらの舞台でも両方楽しめます。

 現在の刀ステは、OP/EDのみですがダンスの振付も複雑になってきています。
 殺陣は当初から一部のキャストは限界レベル。個人的には『虚伝 燃ゆる本能寺』の三日月と山姥切の殺陣、『義伝 暁の独眼竜』の山姥切と小夜の殺陣(いずれも1対1)が見物です。
 アンサンブルの中にはアクション俳優の方も居り、『ジョ伝 三つら星刀語』では事故かと思われるような激しい階段落ちも(事故じゃない)。
 量も沢山あり、話を進めていない時はとりあえずチャンバラやってる感じ。

 刀ミュはミュージカルパートでも一部ダンスがある他、ライブパートの方はほぼずっと踊っています。
 此方もアンサンブル(バックダンサー?)の人のダンスがキレッキレで凄いです。正直ライブパートだけ観たい。
 チャンバラのレベルは刀ステの一部の人達には敵いませんが、全体的には(全員踊るだけあって)負けず劣らずだと思います。但し量は圧倒的に少ないです。

ファンサしてもらいたい場合は?

 刀剣男士から何らかのサービスをしてもらいたい場合は刀ミュ。
 ミュージカルの方はライブパートにてファンサがかなり大きなコンテンツとなっているようです。逆に言うと参加型コンテンツが苦手な人には刀ミュは向きません
 私は一緒に歌ったり踊ったりするのが無理なタイプなので、もう刀ミュを生で観劇する事は無いかなと思います。配信なら全然アリ。

 刀ミュでは俳優さん達は一切俳優としての顔を出しませんが、一方刀ステは(義伝以降は無くなりましたが)劇中でも時々俳優さんの素が見えたりしていました
 カーテンコールの時に(役者或いは刀剣男士として)客席に向かってアクションを取ってくれる人も居ます。しかし、基本的には刀ステにファンサは無いものと思った方が良いです。

うちわやペンライトで応援したい

 刀ミュのライブパートでどうぞ。
 刀ミュ・刀ステ共に、お芝居中にうちわやペンライトを出すのは禁止です。(そもそも刀ステでは出すタイミングが無いので持ち込みが禁止だったような。)

自分以外の審神者が作品に出てくるのが嫌だ

 刀ミュには声だけのおっさん審神者が居ます。
 刀ステにも審神者が存在しますが姿や声は出てきません。

 いずれも審神者と会話する時は客席に向かって話します。
 声がするのはミュージカルの方なのですが、明確な意思(考え)がありそうなのは舞台の方だったりします…。刀ミュの審神者は政府の下っ端、刀ステの審神者は黒幕っぽい感じ。
 完全に第三者審神者の居ない作品作りは刀剣乱舞では難しいと思いますので(アニメでもどっちも一応存在していましたもんね)、以上の情報から許せそうな方をどうぞ。

2.5ではないミュージカルが好きなんですけど

 刀ミュだけではなく刀ステにもオープニングとエンディングのみ楽曲がありますが、どちらも歌唱については期待しない方が良いです。また、所謂「ミュージカル」と言うには劇中の歌唱部分が少なく、台詞を歌うと言うより劇中歌がいくつかある、と言う感じです。
 私もそうなんですが、劇団四季や宝塚を見慣れている人には「こんなレベルでミュージカルを名乗ってほしくない」と仰る方も居ます。この件に関しては過去記事で散々言ってきたので割愛。

 ただ一つ評価できる点は、刀ミュ・刀ステ共に公演を重ねるごとに歌は上手くなってきています
 刀ステは『外伝 此の夜らの小田原』の時、「今回よく歌上手い人ばっかり連れてきたな…凄い…」と素直に思いましたし、刀ミュも『三百年の子守唄』では商業舞台としての許容範囲に入ったと思いました。

 ミュはミュージカルパートだと俳優さんによって歌唱力に差があるのが目立つのですが、配信・販売されている音楽の方はそれなりのクオリティに仕上がっています。

 私は宝塚を生で観たことが無いので余談ですが、宝塚好きな人は刀ミュの雰囲気は結構合うみたいですね。

歴史オタでも楽しめるのは?

 歴史解釈地雷持ちの人はどちらも避けた方が無難です。刀剣乱舞はファンタジーです。

 刀ステ・刀ミュ共に歴史はガンガンねつ造している様ですが、リアリティがあるのは刀ステかと。

 刀ステは歴史上の人物(人間)の心理描写も緻密で、特に『義伝 暁の独眼竜』では人間パートのお芝居も見所の一つでした。
 一方でやはり末満さんの解釈と合わないと辛いという意見も。

 刀ミュも人間は出てきますが、尺の関係でそもそもそれほど深く掘り下げられないため、ある意味では安心かも。
 時々演出がエンターテイメントすぎるのでその点は注意。

公演数が多いのは?

 お芝居抜きの音楽ライブを含めると刀ミュの方が(公演の種類が)多いです。
 お芝居有りの公演だけでも刀ステと比べて少ない訳ではありません。特に刀ミュは東京凱旋公演や海外公演がある為、かなり長期間(場合によっては2ヶ月程度)公演しています。勿論途中に長期休演期間がある事もあります。
 チケットは公式ファンサイトの月額有料会員への先行抽選が最速となっています。

 刀ステは演目によって差がありますが、半月~1ヶ月半程度です。
 刀ステはシリーズ物の為、プレミアムチケット抽選券(最速)は前作の円盤に封入されているなど、少々チケットが取りづらい面も。

グッズや関連商品が充実しているのは?

 どちらも充実していると思います。パンフレット、ブロマイド、缶バッジ、+α。
 カフェコラボ等も両方共やっています。

 円盤も共に発売されていますが、やはりCD(キャラクターソング)はミュージカル側の目玉
 各作品ごとのアルバムに加え、キャラクター単体のCDもあり、一部は配信もあるため、お芝居に興味が無くても手が出しやすいと思います。

 刀ステの方もサントラCDは発売されており、歌唱有りのOP/ED曲も収録されています。

番外:どれか1作ずつ観るならどれがおすすめ?

 刀ステは一応シリーズ物なので、1作目である『虚伝 燃ゆる本能寺』を。
 初演再演を見比べる楽しみもあるのですが、舞台としての完成度は再演の方が高いため、1つだけに限るなら再演をおすすめします。但し、再演の方は現在配信が無く円盤を購入する他ないため、試しに観るのであれば初演でも良いかも。
 最初から順番に見るのは冗長! 一番面白いのを観たい! と言うならば、多少シリーズ物としての楽しみは削れますが『ジョ伝 三つら星刀語』が最も評価が高くおすすめ。但しこちらも現在配信無し&円盤の発売は4月予定。

 刀ミュは全て話が独立しているようなので、どれを観ても良いと思います。推しが出ているのを選びましょう。
 ミュの方は配信が充実しているのもありがたいですね。
 刀ステの虚伝と似たストーリー構成で比較するのであれば阿津賀志山異聞が良いでしょう。丁度三日月も出てきます。