亀が怪我した時の対処法
水生の亀の場合、黒や緑色の皮膚・甲羅の色をしている事が多いですが、時折一部が白っぽく、あるいはオレンジ色になっていることがあります。
皮膚病の場合もありますが、局所的な場合は怪我をしたのでしょう。
水槽で飼っていても、中に入れている石や水槽の壁に擦ってしまう事があります。
白っぽいのは模様が入っている下の皮膚の色、オレンジ色はふやけたかさぶたです。
ほとんど出血が無い場合は、自然治癒を待つのが良いでしょう。
怪我をすると目立ってしまうため、飼い主は心配してしまうものです。
しかし、亀自身が怪我した場所を庇ったり、元気をなくしたりしていない限りは、飼い主が思うほど重傷ではないようです。
亀の擦り傷・切り傷の治療
- 患部に消毒液(人間用でOK)を綿棒で付ける
- 暫く乾燥させる
- 水槽を綺麗にし、治るまでこまめに掃除する
亀によっては患部を引っ込めたりして消毒が難しい場合もあると思います。
化膿の防止が目的なので、既に出血が止まっているようなら無理せず、水槽の衛生状態を保つようにしてください。
怪我がなかなか治らない!
個体や怪我の程度にも寄りますが、傷が目立たなくなるまで早くても2週間、長ければ1年程度かかることもあるようです。
特に前脚の怪我だと、かさぶたが気になって自分で噛む事があり、快復が遅くなります。
基本的には、亀が元気なら問題はないので、気長に待ちましょう。
ネットで調べると人間用の軟膏を塗ったり、その薬を舐めたりしないように絆創膏を貼る人も居るようです。
個人的には口に入った時のリスクのほうが大きそうなので、やったことはありませんが…。
どうしても心配な方や、亀の元気がない時は、獣医さんに相談してください。
実際の傷の経過
こちらの写真は、引っ越しでの移動や、その後の住まいの中で首を自分の甲羅などにひっかけてしまい、皮が剥けてかさぶたになった状態です。

自分でかさぶたを剥いでしまう場所ではなかったのですが、首の出し入れで甲羅に引っかかる場所の様で、直りかけの皮膚がまた全部剥けてしまって、これは二回目のかさぶたが出来始めた所です。
左側に最初に傷が出来てからは1ヶ月半ほどです。右側は後からついた傷で、2、3週間ほどだと思います。
なかなか消毒液を塗る事も出来ない場所でしたが、この後1ヶ月ほどで綺麗に治り、今は傷跡も殆どわかりません。
引っ越しの際に怪我をさせてしまった左側は完全に飼い主の私が悪いので、今は住まいの中も怪我をしない様に置くものを工夫しています。
亀の家庭医学
少しお値段は張りますが、爬虫類を専門とする獣医さんが書かれた亀の病気・怪我に特化した書籍を見つけました。
飼い方の基本的な事も書いてあるので、1冊あると便利だと思います。
(改訂前はカメディカという書名でした。)

水生カメ、陸生カメ両方について書かれています。
この記事はこの本を買う前に書いたのですが、怪我の対処法は概ね合っていたようで安心です。
亀を飼うのが初めての方は、1冊だけでも良いのでちゃんと飼い方の本を読んでおくのをお勧めします。
上記の本はお高いですが飼い方についても書かれていますし、他の安い本でも良いので。
亀は犬や猫に比べて飼いやすい生き物ですが、放置していても大丈夫なわけではありません。
正しい知識で長生きさせてあげてください。