歌声合成ツールUTAU&UTAUパーフェクトマスター
歌唱合成ソフトとしては有料ソフトのVOCALOIDが有名ですが、こちらはフリーソフトとなります。
ボカロには無い一番の魅力として、ユーザー自身が音源を作成する事が出来るという点が挙げれらます。
また、ほとんどの音源が無料で手に入るので、ボカロは高くて買えないけど歌唱合成はやってみたいという方にお勧めです。
ボカロと比較して弱点としては、
- 個人の方が開発しているソフトなので、メンテやサポートがいつまで続くかわからない
- インターフェース(特にレンダリング)が初心者向けではない
という所でしょうか。
勿論、原音設定や録音がきっちりなされている音源を用いてしっかり調声すれば、ボカロのベタ打ちより人間っぽく聴こえるようになります。ボカロはベタ打ちでもある程度人間っぽく歌いますが、UTAUは人間の手作業でリアルな歌声を作り上げていくソフトです。
UTAUとボカロの操作できるパラメーターは全く違います。
英語ライブラリの無いボカロ音源で英語を発音させようとすると酷い事になりますが、UTAUでは子音のみ切り出して鳴らしたり、発声タイミングを調整できるので、日本語ライブラリでもボカロに比べれば英語(その他無声音)は得意です。
ボカロと同様、ユーザー作成のプラグインやツールが豊富です。UTAUカテゴリの別記事で紹介しています。
使い方がよくわからない、という方にはネット上のWikiの他、書籍もおすすめです。
UTAUパーフェクトマスター (100%ムックシリーズ)
此方の書籍には、この本でしか入手できないオリジナル音源の他、配布終了されてネットからは入手不可能になってしまった音源などが収録されています。
本の内容もびっくりするくらい詰まっていておすすめです。簡単な音楽の知識や、UTAUライブラリの作成方法、動画の作成方法等も載っています。
歌声合成ツールUTAU サポートページ
UTAU 0.2/0.4の比較
課題曲は『networse』のAメロのワンフレーズ(たまたまそこにMIDIがあったから)。
テトさんは単独音で、先行発声とオーバーラップは原音値。Mode1。エンベロープはp2p3で自動。リサンプラ等は各バージョンに付属の物。
ポルタメントはオートピッチで0.4の初期設定の値(上り、下り共に開始-50(半音毎に-10拡張)、幅100(半音毎に20拡張))で行いました。
- 0.2.76
- 0.4.12
ファイルサイズは同じですが、やはり0.4の方がキュルキュル言いませんね。
以下はピッチの比較画像です。色の薄い方が0.4UTAUテトのピッチ、濃い方が0.2UTAUテトのピッチ。

キオさん初代/2.0/2.5比較はまた今度。
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