Choose your language. / ja / en / zh
このサイトでは Cookie を使用して、ユーザーに合わせたコンテンツや広告の表示、翻訳、広告の表示回数やクリック数の測定を行っています。 詳細

大倶利伽羅と乱藤四郎を見て来ました(薬師寺)

薬師寺の「噂の刀展III」に行ってきました。
 一昨年に行った時は大倶利伽羅の展示ではない日だったのですが、今回は(私が関西を離れる事もあり)特別展示日(26日日曜日)に行きました。

イベントの込み具合について

 今回が特別展示初参戦となる為、とても不安でした。
 薬師寺さんの都合で今後2年間は薬師寺での大倶利伽羅等の展示は無いそうですが、最初にイベント自体のレポートしておきます。

おおよその時刻行動
09:40薬師寺到着
13:00噂の刀展の待機列に呼ばれる
14:00噂の刀展の観覧終了
14:40特別講演の待機列へ
15:15特別講演開始
17:10特別講演終了、特別展示の待機列へ
17:30特別展示室の中へ
18:00特別展示の観覧終了

 土曜日は一番最後の人は19:30までかかった様ですが、後ろそんなに人数居なかったので日曜日の方が早かったかもしれません。

 今回は整理券配布があったため、並ぶ時間がかなり短縮されて良かったです。休憩所で待っている間も、お坊さんが定期的に講話をしてくださり、それほど長く感じませんでした。
 また、金堂があるエリアにはチケット半券があれば再入場できたため、待ち時間に外で食事をしたり観光に出かける方も多く居ました。

 整理券は3種類あり、取った番号は以下の通り。

  • 特別展示…950番台
  • 特別講演…15時からの部(ラスト講演)、300番台
  • 噂の刀展…2650番台

 特別講演の定員は各回330人だったので、ギリギリでした…。実は当初は12時くらいに行く予定だったんですよね。
 特別講演の長さも1時間程度かと思っていたら、並んだ時点でまだ13時からの部が終わっておらず…。慌てて連れがお寺の人に確認してくれたところ、特別講演を聞いた人で特別展示の整理券を持っている人のみ特別に最後に並ばせてもらえました。

刀の展示

噂の刀展

 とにかく情報量が多くて全然覚えてません。まだしばらく開催されているので、空いていそうな日に行くのがゆっくり見れて良いかも。

 今回は刀の刃文や傷を中心に見方を説明する展示となっていました。刃文の展示では刀を縦に置いて、模様が良く見える位置に印を付けるなどでかなり工夫されていました。
 印の位置から覗き込まなくても十分綺麗に見れる刀剣ばかりで、特に一番最初に展示されていた(互の目の)二代目兼定(籠釣瓶)が良かったです。号が付いていた筈ですが忘れてしまいました…。連れが教えてくれました。Thanks

 あとは信長の歌で不動行光と取り違えられている可能性のある不動国行が展示されていたのですが、後半はかなり急かされる様に見たのと、一度に4振程度のパネルと刀身を見ないといけない状況で、どんな風だったか覚えられませんでした…残念…。

特別講演

 刀剣界隈ではすっかり有名な澤口さんですが、講演を聴くのは今回が初めてでした。というか連れについて進んで行ったら最前列のど真ん中でお話を聴く事になりびっくり。
 かなり収益を上げられている会社の社長さんという事で、厳しい真面目な方だと思っていたのですが、のキャラクターを意識したり時事ネタを盛り込んだりと、かなり楽しいお話をしてくださいました。なんと本編(パワポを用いた刀剣の話)に入るまでに1時間以上話していて、そりゃ延びますわ…。

 私はメモを取らなかったので、細かい話は他の人のレポートを参考にしていただきたいかなと思います。
 私の感想だけ述べると、刀を所有する(購入する)つもりのある人は1度は聴いておいた方が良いと思います。「偽作(贋作)や値打ちの低い刀を高額で掴まされないように」という強いメッセージを感じました。
 講演や展示では値打ちの低い刀の例もありましたが、その後特別展示会場で伺った話(たまたま前に並んでいた方が先生を捕まえて質問した)では「最近では非常に判りにくく、それこそ刃文を上から描ける修復師も居る。拡大鏡で見ても判らない」という旨の事を仰っていて、素人目にはまず判別できないのだろうと思います。
 「初心者は10万円以上の刀剣を買うの禁止」はかなりありがたいアドバイスです。(損失額を聴いてヒエッって言いそうになりました。)

 ヤフオクに出された偽乱藤四郎の話もありました。
 それの話はあまりネットに書かない方が良いかな、と思うのでやめますが、真贋を見極める方法としては、地金の粒(沸)等を拡大して見ると鋼の良し悪し、そこに作風や文化的な背景を組み合わせると年代が大体判ってしまうとの事。
 中鉢美術館では、いわゆる非破壊検査的な方法で刀剣の内部構造を調べる話がありましたが、こういう自然科学的なアプローチがとても好きです。

 あとは小夜左文字のアップが見られて満足満足。いつか実物も拝んでみたいものです。
 小夜が長かったので秀吉が指し替えたのが太閤左文字かも、というお話が興味深かったです。左が正宗に作風が似ていて嫌われていたかもしれない、とか。

その他

 澤口さん、「大倶利伽羅のエナジードリンクだかなんだかをグッズ化しようとしてポシャったからもうやりたくない」「でもその成分を自分用にカプセルにして飲んでるから多忙でも元気」と仰ってましたけど、それ大倶利伽羅のグッズにしなくても良いので商品化してください。(この所忙しくて前日ちゃんと寝れなかったので講演中1度めまい起こしてた…。)
 ていうかなんで「だし」なんだろう、と思っていたら中身もパッケージも自社製品、というやつでした…なるほど…。

 犬の話は…何だったんでしょうあれ?

 元寇退散の長光、実装されると良いですね。

 最後なのでご住職も途中からいらしていて、最後にご挨拶をいただきました。

大倶利伽羅・乱藤四郎等の特別展示

 此方もゆっくり見れる状況ではなかったので印象が強かったところだけ。

 乱藤四郎は平均的なサイズの短刀で、思っていたよりも乱れてませんでした

 大倶利伽羅の龍はちょっと簡略版(この前の不動行光に引き続き、なんか思ってたのと違う)。講演の後に見たのでしっかりもう一つの目も見えました!
 薄いし短いので軽そうでしたが、身幅はしっかりしていた印象。

体験イベント「幸せの一分間~刀に触れる体験~」

 模造刀を触るのも8年振り(私が握っていたのは居合刀ですが…)、真剣を触るのは初めて。講演で「本当は1人1回あたり2000円以上の費用がかかっている」との事ですし、こんな機会は滅多に無いので触ってきました!

 刀剣乱舞-ONLINE-での初期刀が清光ということもあり、加州清光を選択したのですが私の前にも後ろにも誰も居ない…。講演で「清光人気を見越して清光多め→始めてみれば村正が人気だったので列数調整→今度は清光が多くなってなんで!?」という話をされていたので今度は私が「清光も村正も空いててなんで!?」ってなってました(ちなみに虎徹が人気でした)。すぐ終わって助かりましたけれども。
 清光は二振準備されていたのでスタッフさんも「あれ? もう一人は…?」って困惑されていましたw

 練習で握った模造刀が重く、持つ前はかなり緊張したのですが、拵えの外された清光は(脇差と刀があり刀の方を選択したのですが)とても軽かったです。
 直刃で(多分)柾目肌だったので、1分間の体験時間でも間が持てませんでした。講演でも「初心者に10分は厳しい」と仰っていましたがまさにその通り。匂(沸)は綺麗だったんですけどね。
 列の流れの関係で清光の解説パネルを読めなかったのも原因かも。
 清光は所有するには初心者向けかもしれませんが、他人の物をお借りして触らせていただくには少々向いていなかったかも。虎徹や村正の様に存在自体に価値がある方が初心者向きかもしれませんね。
 そういう点が理解できた事だけでも十分価値のある体験でした。(もっとお金取ってくれても良いんですよ…?)

 ちなみに、他には同田貫正国、和泉守兼定(十一代)、大和守安定と、刀剣乱舞-ONLINE-に実装されている刀や関連の刀で揃えてくださっていました。
 今回は来場者数の関係で一人一回きりでしたが、別会場では何度でもという事もやっていたみたいなので、今後のイベントにも期待です。次の機会は虎徹か正国を持ってみたいです。
 安定は急遽用意されたらしく、清光の解説パネルにコピー用紙で「大和守安定あります」と貼られていたのが面白かったです。

 お寺で殺生の道具を人に触らせる、というのはなかなか大変だったようですが、体験させてもらった身としては大変ありがたい機会でした。
 次は石川県と富山県の県境にある倶利伽羅不動寺にて行われる可能性が高いです。倶利伽羅尽くし。

薬師寺について

 今回、会場として多大な努力をしてくださった薬師寺ですが、戦国時代に燃えてから現在に至るまで、完全な復興がなされているわけではありません。
 特に塀はボロボロのままで、国宝・重要文化財展示ができる施設もありません。(写真は一昨年のもの、現在も同じ状況です。)

 今後2年間は国宝の東塔関係のイベントでいっぱいいっぱいの様ですが、それ以降にまた刀剣イベント等で使わせていただく(特に国宝レベルの刀を展示する)には、やはり資金が必要です。
 写経を納める事で薬師寺の復興支援をする事が出来ます。ウェブサイトからも取り寄せ可能ですので興味のある方は是非。

 個人的なおすすめは東塔の瓦への一文字写経です。なんと工事中の東塔を後日見学できる特典付き。
 薬師寺現地で行えますが、数が限られているためお早めに。