科学は世界を救わない -とある患者-
「愛なんて下らない」と
貴方の必死の>言葉を
手折った僕は
あの歌を聴いた
科学は世界を救わない
傑作だ
全ては最初に決められて
いるのにね
それでも人は勘違い
あくまで生きているつもりで
生かされている自覚は無い
僕の中 「僕」は何処に在る?
薬漬けの生活は>人生だろうか
科学は僕等を苦しめる
いつの日か
本当の意味を僕達は
知るだろう
誰か理由を推してくれ
少しの思考で解るだろう?
そしたらナイフを手に取って
僕の胸 躊躇い無いだろう?
言葉を手折った僕は
あの歌を聴いた
あくまで生きているつもり
生かされている自覚は無い
狂っているのは僕だって
真実を追うだけ無駄だよ
あの時あの場所で消えていればと
悔やんだ事無いかな
何にも知らない内に死ねたなら
どんなに幸福だろう
誰か理由を推してくれ
絶望の先を見たいなら
僕の身体を看取れば良い
この世界に無い筈の物を