Cosmos and Chaos
Jacket

イノセント・ラブ

口笛を吹いてナいてみようか
思った僕には口さえ無くて

毎日決まって同じ場所に
君はやって来る
それを待ち構えていつも同じ
悪戯で笑い合う

君に触れる事も無く
ただ永久[とわ]に見つめていたいと
思ったのに

口笛を吹いてナいてみようか
思った僕には口さえ無くて
去って行く君の落とした一つの
羽根を舞い揚げてやっと触れたくらいだ

毎日決まって同じ窓辺
君は眺めている
それを知りながらもいつも同じ
溜息で締め括る

僕に腕が声があれば
きっと君を放しはしないと
思えるのに

その声は高く歌っていた君を
引き留める事が幸せだろうか
去って行く君に何一つ言わずに
声を奪ったのは
痛い程澄んだ空気そして想いだ

口笛を吹いてナいてみようか
思った僕には口さえ無くて
去って行く君の落とした一つの
羽根を舞い揚げてやっと触れたくらいだ