第3章:Love Still Alive

  • PG12
  • 5600字

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初登場ドランクが理想の最強ミステリアスお兄さんムーブしてたり。
霧の島の話までは入っています。


 もう、「愛していた」という記憶だけしか残っていなかった。
 煙草を吸っている間だけは、その感覚を思い出せそうな気がする。
 でも、いつもいつも「気がする」だけで、君の一挙一動に僕が一喜一憂していた日々は、もう二度と戻らない。取り戻すつもりも、無い。
 随分長い間、そう思っていた。

 ドランクはなかなか寝付けず、スツルムが居ないのを良い事に、三本目の煙草に火を着けていた。尤も、眠れない理由そのものが、スツルムの不在ではあったのだが。
 何も心配する事は無い。彼女は今、手紙を取りに傭兵ギルドまで顔を出しに行っているだけだ。自分もついて行けば良かったのだが、昔からギルドをまとめている女と折り合いが悪いので、いつもこうして躊躇っては、眠れない夜に苦悶する。
 スツルムの胸に顔を埋めて眠りたい。それは恋慕や色欲から来る欲求ではない。ただ不安なのだ。彼女の心臓が止まらないでいる事を確かめながらでないと、ドランクは束の間の休息を取る事すらもままならなかった。


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