sensitive
夢を見た
君が笑わない夢
それだけだった
現に笑い飛ばした
「解ってくれ」と
願うのは勝手だし
伝わらないと
責める事も出来ない
何故紙で指を切ったら
こんなにも痛むのかと
幼い私は何度も
尋ねては困らせたね
水の匂いにさえも吐き気を催し
明日の光にさえも恐怖を感じた
「辛い?」「辛い」を繰り返したところでさあ
何が進むという訳でもないのに
明日また
君に会えるのなら
それだけでもさ
待って居られる気がした
何故些細な言葉ほど
この胸に刺さるのかと
漸く私は気付いた
君も答えが欲しいかい?
朝の香りにさえも嫌悪を抱いて
見透かされた今日を消費していただけ
「嫌い」「嫌い」と言い合う代わりに投げた
薄い紙切れがそれだったから
何故紙で指を切ったら
こんなにも痛むのかって
気付けるほど深い傷なら
疑問にもならなかった
水の匂いにさえも吐き気を催し
明日の光にさえも恐怖を感じた
「辛い?」「辛い」を繰り返したところでさあ
何が進むという訳でもないのに
君の孤独でさえも溶かしてあげると
今は素直に言える 伝わる時まで
「痛い?」「痛い」と繰り返すだけでもさあ
君の感覚は麻痺していくから