自意識不足
「どうして?」と君は笑う
高い声が喉を切り裂いた
答えない僕に君は、どうして
どうして、とまた谺する
夕焼けに染まった>滑り台の下に
埋めてあるのは何だったっけ?
確かめてみようか そんな意気地なんて
もう何処かに置き忘れてしまった
自意識不足の自分に酔い痴れて
くるくる回る
滑稽なら指をさしてみてよ
自分で不測の事態に陥って
めそめそ嘆く>くらいなら
受け入れられるだろう
誰にも告げずにそっと葬った
弔う者など誰も要らない
愛せよと 愛してと
泣き喚いて 泣き疲れて
制服なんて 征服なんて
僕はただの愚か者だ
夕焼けに染まった滑り台の下で
何の為に泣いたんだっけ?
確かめてみようか そんな資格なんて
こんな僕が持っている訳ないね
自意識不足の自分に酔い痴れて
ぐるぐる廻る
僕は可哀想とは思わないよ
自分で不測の事態に陥って
じくじく疼く
傷痕を抉っているだけさ
君には告げずにそっと葬ろう
弔う者など誰も要らない