ユートピア
割と軽率に誘惑に負けてみた
割と同じ様な人間がそこに居た
「君も仲間だね」微笑む奴等を
嫌悪しながらも僕の手も汚れていく
ヤバイヤバイ 警告が鳴る
ツライツライ こんな世界
理想郷は此処だ
これ以上は逃げない 逃げられない
画面から伸びた細い腕が
僕を絡め取って縛り付けているみたいだ
薄暗い部屋 固い椅子の上
一平方メートルの僕の完結した世界
君が居れば良いんだ 他に要らないんだ
顔と声だけの僕の魂の居場所
ずっと重圧を受けていた気がするんだ
ずっと化けの皮被っていたんじゃないか
「これで自由だね」吐いてみた言葉
思うより芝居臭くてもう笑えてくる
オモイオモイ 引き摺る脚が
イタイイタイ 千切れそうだよ
理想郷は何処だ
これ以上も以下も 何処にも無い
心拍計へと伸びた細い線が
君を絡め取って縛り連れて行ってからだ
真っ白な部屋 響く警告音
八平方メートルの君が完結した世界
君が居れば良いんだ 他に要らないんだ
探し続けていた君の魂の居場所
認めてよって喚いてばかりだ
君ももう居ないって
受け入れられないくせに
滑稽だろう嗤えば良いさ
意味なんか無いって
諦めさせておくれよ
画面から伸びた細い腕が
僕を絡め取って縛り付けているみたいだ
薄暗い部屋 固い椅子の上
一平方メートルの僕の完結した世界
君が居れば良いんだ 他に要らないんだ
顔と声だけの僕の魂の居場所