WILD NIGHT
孤狼の遠吠えは
月夜の空を刺す
目には見えねども
其処に確かに居る
本能のままに
君を抱く事が出来るなら
この世界に夜など要らない
もっとしっかり太陽だけを
見据えて生きる事が出来る筈
獣道を手探りで
歩く様なこの感覚を
忘れはしない
遠い空もきっと輝いているから
猛虎の雄叫びは
森の大地を割る
震えはせねども
此処に確かに在る
欲望のままに
道を行く事が出来るなら
この世界に君など要らない
もっとはっきり運命だけを
見詰めて生きる事が出来た筈
夜の森を傷を負い
逃げる様なこの苦しみを
忘れられない
青い雲がずっと浮かんでいる限り
駿馬の嘶きは
我を夢から醒ます
君は知らぬだろう
夜は真の闇
感情のままに
君を愛せれば良かった
この世界に永遠など無い
もっと早くにその真実に
気付いて生きていれば今頃
こんな夜を繰り返さない
君もいつかは知る
夜は真の狂気